どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

研究

屋上

私は学生の頃、研究室配属になった学部4年生から博士課程が終わるまでの6年間、屋上に通いつめていました。 私がどうにかこうにか学位を取って、今でも研究者を続けていられるのは、この屋上の存在が大きかったように感じています。 古くから読んでくださっ…

久しぶりの更新は韓国で

うっかりしていたらすっかり夏めいてきました。 そんな素敵な季節が巡っているところではありますが、私は今、韓国に来ています。 バケーションではなくてお仕事です。 学会に参加しています。 今回の学会に参加するきっかけになったのは、昨年の12月頃にき…

センター試験の監督業務

昨日、本日と行われたセンター試験ですが、私も10数年ぶりに参加しました。今回は試験監督として、です。試験中に試験会場を試験も解かずにウロウロ出来て、色んな人の解答を見ても文句を言われず、むしろそれが仕事の試験監督です。受験生の皆さんはもちろ…

2013年

2013年も残すところあと僅かになりました。 最近は意識してブログの更新を多めにしていましたが、明日も更新できるかは明日の風のみぞ知ると言った感じですので、今日のうちに少し振り返ってみたいなあ、と思いました。 と言っても、そんなに振り返るほどの…

研究をやりやすくするための研究以外の部分での環境構築

長ったらしいタイトルになってしまいましたが、今、私が研究室でなんとなく便利に使っている環境を紹介してみたいと思います。 もっと良い情報があったら是非教えて欲しいなあ、との下心もありつつ。 たくさんの人のお陰で、特にオンラインでのサービスは、…

研究者としての私の話を少し

今、私は大学の助教という立場にいます。助教は、大学の教員の一つで、教員の中では一番の下っ端です。助教→講師→准教授→教授というヒエラルキーのうちの、一番下っ端。下っ端とはいえ教員ですので、もちろん学生を教育する責任を持っています。 同時に、大…

悪貨が良貨を駆逐しそう

仕事において、メールの果たす役割の大きさに疑問を挟む余地はありません。日々色々な人とのやりとりや情報のアナウンスにメールを使っています。私は大学のアカウントにくるメールを全てiPhoneでもチェックしているため、24時間いつでもメールを確認できる…

研究費は無駄らしい

本日、科学研究費補助金の一部を募集停止するとアナウンスがありました。 平成22年度科学研究費補助金の新規募集課題の公募停止についてー日本学術振興会 平成22年度科学研究費補助金の新規募集課題の公募停止についてー文部科学省 両方とも内容は同じです。…

気付けば10月も中旬

ふと机の横を見ると、二ヶ月ほど前に植えたクローバーが斜に構えていました。 元気に生えていますが、飼い主(植え主?)の性格を反映してか、真っ直ぐに生えませんでした。それはそれでにょきにょきと悪くない感じですので、結果オーライです。 結果オーラ…

一年半

今日は9月30日。「年度」の考え方をした場合の、今年度の半分が終わる日です。時間の経つのは本当に早くて、その割に何も仕事が進んでいない状況があって、このままだと大変マズいなあ、と思いながら人生を消費する日々です。 私が一応「教員」として大学に…

強制的に気を引き締める

研究や実験は、慣れてしまうと惰性で何となくやってしまいます。白衣を着ることもせず、だらだらと。私も普段はさっぱりと白衣を着ないのですが、先日、白衣を着て、手袋をして、マスクをして、気を引き締めて実験をする機会がありました。実験に対する心構…

いつでもどこでも出来てしまう環境

普段、仕事はMacBook Proでしています。場所は所属する研究室の、自分の机。基本的にはそこで、パソコンを使った仕事はします。資料も手元にありますし、一番整った環境です。 mini9を買って、これを持ち歩くようになりました。Dropboxで母艦のMacBook Proと…

大学院生と言う立場

非常に書くために必要なエネルギーが大きな話題で、正直書きたくないんですけど、書くのが適切だろうと思うので書いてみます。 東北大大学院生が自殺…博士論文、2年連続受け取り拒否され 同大によると、自殺したのは理学研究科で生物関係の研究をしていた博…

時を消費する

基本的に時間を意味なく無為に過ごすことが好きです。「時間の無駄」を考えることこそ「無駄」なので、それが許されるときは無駄にダラダラと過ごすことは、悪くない時間の使い方でした。これって、凄く贅沢な時間の使い方です。最高級品。いつまでもこのよ…

最近の自分にとっての研究の話

なんとなく忙しくて、なんとなく困ってます。今週は研究室に連日12~14時間はいましたし、土曜日曜も行く予定です。その割に自分の研究はさっぱり進んでなくて、急に別のことに時間を取られたりで何だかなあ、と言う気持ちの日々です。新年度の最初のひと月…

新年度

今日、4月1日から新年度になりました。世間ではエイプリルフールとして知られ、騙したり騙されたり嘘だと思って疑ったら本当だったりと、一年で最も悲喜こもごもが溢れる一日です。そんな日ですから、今日から状況や環境が変わる人も多いんじゃないかな、と…

研究とか大学院とか

最近、某所で結構活発な議論になりつつあった、大学院とか研究とかをキーワードとするような事柄について、気になる記事だけでもまとめてリンクを張っておこうかな(読みたい人は読んでね、と言うスタンスで)と思っていたのですが、ちょうどいい感じに都合…

中間管理職

私は立場上、上からも下からも情報が集まってきます。中間管理職ですので。しんどいことも多いですが、あえて利点を挙げるとすれば、やはりその「情報の量」です。恐らく、研究室の中で一番「全体的な」情報を把握しているのは私だと思います。するとこの情…

引っ越せ引っ越せ

引越しです。私が所属する研究室が、大学の研究科から立ち退きを迫られています。今私たちが使用しているスペースに、別の実験室を作りたいようで。もちろん、立ち退いた後に移動するスペースは確保されていますけど、要求が随分と厳しくて困ってます。 「そ…

研究と教育

大学は研究機関であると同時に、教育機関です。そして、同様に私は研究者であると同時に、教員です。学生の指導も大きな業務の一つです。 「指導」と言ってもその内容は多岐にわたります。実験、研究の相談から学生生活、研究室生活でのケア、トラブルシュー…

魔都上海4

上海の話も、今回で終了です。流石に戻ってきてから一週間くらい経ちますしね。もう忘れかけてます。本当は、このような話題は鮮度が命なので、現地で更新するのが一番なんです。ただまあ、熟成させた方が美味しい場合もありますし、気にしないで話題にする…

魔都上海3

結構観光の時間があったんですよ。夜9時からバスに乗せられて連れて行かれたり、バスはここで終わりだから後は各々タクシーで勝手にホテルまで帰って下さいと言われたり。なかなかの強行スケジュールでした。とは言え、全部ツアーとして用意されていたので、…

魔都上海2

帰国しちゃいました。結局上海では1回しか更新しなかったんですけど、それもこれも意外に忙しかったからです。あと、部屋がシェアだったので、何となく更新しにくくて。と言うわけでここから何回か、上海での思い出話でも語ろうと思います。せっかくのネタで…

魔都上海1

上海に来ました。これから4泊の予定で、ワークショップに参加してきます。正直、日本にやり残してきてしまったことがあるので、一刻も早く帰りたい気持ちでいっぱいです。楽しい時間なら過ぎるのは早いのですが、今は決して楽しくないのが困ったところ。 上…

劇的ビフォーアフター(悪い意味で)

エントロピーは増大していくものなので、ほっとくと散らかるのは物理学的にどうしようもないことです。どうしようもないことなので、どうしようもありませんでした。 私は元々、パソコンのデスクトップは「シンプル」で「すっきり」したものが好きでした。実…

事務仕事

得意分野で勝負するのと苦手分野で勝負するのとでは、後者の方が圧倒的に分が悪いと思います。当たり前の話なのですが。「得意分野は?」と聞かれると「うーんと…」と考え込んでしまうような私ですけれど、苦手分野は自信を持って「事務仕事」と答えます。書…

博士とお金

数日前の記事ですが、気になるものが二つありました。一つは、「博士号を取得した人のその後」についての記事。 「末は博士も就職難」、修了者の25%が「浪人」YOMIURI ONLINE 一部を引用します。 文部科学省の調査によると、昨年3月の博士課程修了者1万…

アウェイ感

普段ジーンズな私ですから、スーツを着るだけで何となく場違いな印象を受けるのですが、今日は更に私にとっては場違いにしか感じられないような研究会に参加しないとならなかったため、アウェイ感が物凄いものがありました。タクシーチケットが貰えて、お医…

学生時代との違い

大学の研究室に助手として就職してから、2ヶ月以上が経過しました。新しい研究室にも慣れて、大分、自分の思うように動けるようになりはじめています。とは言え、まだまだ自分の研究テーマは、殆ど動かせていないのが現状ではあるんですが。私がやろうとして…

説明担当

大学院の、説明会がありました。たまたま教授も准教授も不在だったため、私が担当者という形で対応することになったんです。説明会に来た人達は、全体の説明会の後、個別の研究室に訪問するという形で見学をする段取りになっていました。なので、私の仕事は…