どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

星と星の距離

恒星間の距離は一般的に「光年」を用いて表されることが多いです。

これは、その星に行くまでに光の速さで何年かかるかを表しています。

現在、140億光年の位置にあるクェーサーが観測されています。

この光は140億年かかってはるばる地球までやってきました。

つまり、地球からはどんなに頑張っても140億年前の姿しか見えません。

これは大きな利点でもあり、140億年前、つまり宇宙の最初期の姿を観測していることに同義です。(宇宙は誕生してから150億年と言われています)

翻って、これは地球を出た光に関しても同じことが言えます。

もし宇宙人が居るとして、彼らが見る地球の姿は過去のものです。

物凄く良く見える望遠鏡があれば、3億光年彼方の宇宙人には恐竜の姿が見えるでしょうし、2万光年先の宇宙人には人類の創世記が見えるはずです。

地球から7.7光年離れたところにあるウルフ359に住む宇宙人は、

ちょうど私が車にひかれたときの映像を見てるんだな、と思ったらちょっと悲しくなりました。