どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

ガリレオを疑ってみる

ガリレオ・ガリレイが発見した有名な法則に、物体の自由落下は物体の質量に依存しない、というものがあります。

平たく言うと重たいものと軽いものを同じ高さから同時に落とした場合、それは同時に着地するというものです(空気抵抗は無視)

ガリレオピサの斜塔の頂上から大小2種類の球を同時に落とし、両者が同時に着地するのを見せた、という話は有名です。(実際にはこの話はガリレオの弟子のヴィンチェンツォ・ヴィヴィアーニの創作らしいですが)

この話を始めて知った当時小学生だった私は、実際に大きさの違うボールを落として、確かめました。(タイミングが難しい)

そして「ガリレオすげー」と感心していました。

しかし、よく考えると、重いものの方が早く落ちるんじゃないでしょうか?

「落下する」のは勿論地球の重力に引かれるからですが、同時に落下している物体も自身の重力によって地球を引っ張っています(地球が落下しているとも言える)

なら、落下する物体の質量が大きい方が、地球を引っ張る力が大きいんじゃないかと思うんです。

物凄く検出感度の高い装置があれば、落下速度の違いを検出できるのではないかと。

実際のところはどうなんだろう?

重力ってのは小さな力だから、あんまり意味の無い思考実験なのかもしれませんけど。