どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

宇宙と自分

初期の宇宙に存在した元素は水素とヘリウムのみでした。 より重い鉄やケイ素、私たちの体を構成する炭素や窒素などの元素は恒星内部での核融合反応で生成し、超新星爆発により恒星間空間にばらまかれました。 また、鉄よりも重い元素は超新星爆発時に生成したと考えられます。 つまり、「今」は私の体を構成している元素ですが、遥か昔に少なくても一回、超新星爆発を経験しているのです。 こうなると大宇宙と自分とが実は一体となっているのではないかという気分になってきます。 ウパニシャッド哲学にあるブラフマンアートマンとの同一(梵我一如)の例を持ち出すもなく、もともと自分と宇宙は一体なんだな、と考えたら壮大な気持ちになりました。 まあ、実際のところ、「今」の私にはそんなことはどうでも良くて、他に考えるべきことがいくらでもあるんですけどね。 とりあえず急務なのは、宇宙との一体感よりも他人とのコミュニケーションの取り方かもな、と感じた8月11日木曜日。