どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

隠さない

シマリスは木の実を隠しておきます。

ところが、隠し場所を忘れることが多々あります。

能ある鷹は爪を隠しておきます。

ところが、爪の出し方を忘れることが多々あります。

世の中には爪の出し方を忘れてしまった鷹がきっと沢山居るんだと思います。

出し方を忘れるなら、隠さない方がいいと思います。

隠すくらいなら思いっきり爪を使うように、やむを得ず隠さなくてはならないときは絶対に出し方を忘れないように。

そして、隠しながらでも爪を研ぐのを怠らないように。

いつの日か、爪をふるうそのときまで。

シマリスが忘れてしまった木の実からは芽が出ますが、鷹が忘れてしまった鷹の爪はスパイスにも使えません。

使い道は、その鷹自身にしかありません。

自分はきちんと爪をふるっているのだろうか。

自分はきちんと爪を研いでいるのだろうか。

疑問に思う今日この頃。

なお「そもそも爪あるの?」とはツッコまないで。

無かったら結構悲しいですからね。