どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

モノクロームの憂鬱

今日は大雪でした。

目に映る世界がモノトーンになりました。

普段の私であれば、これくらいの雪が降った時は、心は喜び庭駆け回る犬のような気持ちで満たされるんです。

体はこたつで丸くなる猫と同じですが。

ところが今日は気持ちが乗らない。

この景色と同じような灰色の憂鬱でした。

時間が経っても雪は勢いを増すばかり。

夜になってもしんしんと降り続けていました。

でも闇はいいですね。

全ての色を覆い隠してしまうから、世界がモノクロームでも関係なくなります。

闇の中では、白黒も極彩色も等価です。

そして闇の中では、光の輪郭がはっきりとします。

あの光を目指して行けば、灰色の憂鬱が消えるかもしれません。

あの光を目指して行けば。

虫と一緒ですね。