どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

人物調査

今、ある人物について調べています。

と言ってもネットで検索しているだけですが。

ネットで検索するだけで大抵のことは分かってしまうのが怖いんですが。

うちの研究室にコラボレーション(共同研究)の申し出があったんですよ。

それで、その申し出た人のことを調べていたわけです。

普通の品の良さそうな白人のおばさんでした。

コラボするからには、私たちの研究室にとってもメリットが無くてはなりません。

と同時に、私たちがやろうとしている研究をやられてはマズいわけです。

競争相手になってしまいます。

そういうことを判断するには、その人がこれまでにどういう研究をしてきたかを知る必要があります。

それでネットやら論文やらを漁ってました。

企業に勤めている社会人などの情報がどれほどネットに流出しているかは分かりませんが、私たちのように研究に携わる人間の情報はネットから簡単に手に入ってしまいます。

例えば、私の氏名でGoogle検索をするだけで、所属、研究内容、連絡先は分かります。

所属している学会もある程度判明します。

凄く簡単です。

えーと、個人情報保護法って何でしたっけ?

これには一応、研究内容を知った人から共同研究の申込があり、研究の幅が広がる可能性があるという利点もあります。

例えば、ここの教授は「ドーナツにダンゴを押し込んだら、ドーナツがどう変形するかを研究」していると分かる、と言った具合です。

多分ドーナツが広がると思うんだけど、違うのかな。

割れるのかもしれない。

それに、もしかしたら昔の同級生等が私の名前で検索して、連絡をくれる可能性もゼロではないんです。

そこから何か、昨日までの人生とは違った面白い展開の人生にシフトするかもしれないと思うと、ちょっとワクワクしてしまいます。

そしてそんなことを考えているうちに、今日も昨日と同じように終わっていくんです。