どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

海の見える街

片田舎の港町はなんとなく、独特の空気の匂いがあると思います。

磯風独特のちょっと湿っぽい感覚と一種の寂れた雰囲気。

その雰囲気が一層際立って見えた、昼と夜の狭間。

鳥居の向こう側にある別空間。

中々風情のある景色でした。

知らない街を歩くのはとても楽しい。

当たり前だけど、見るもの全てが目新しくて、知らないものが沢山あるから。

この街にとっては私は異質の存在であり、別に居なくても全く問題のない人間です。

私にとっても普段は全く意識することもない街。

そんな知らない街でも、それぞれにみんなが生活して、色々感じながら生きているということは、「私」にとってはとても不思議な感覚です。

「私」にとっては「私に知覚できる世界」が全てですので、私の知らないところで為されている生活を垣間見ることはやっぱりとても不思議です。

というわけで今日は友人に会いに隣街まで行ってきました。

この街に生息している友人の案内で色々歩けたのは、とても楽しかったです。

私一人で歩いていたら、風情なんて感じる暇もなく道に迷ってテンパってしまうだけですから。