沈黙ではなく静寂
言葉の大事な機能の一つは、相手に自分の意図を伝えることですから、複数人の人間が居るときには「会話」がなされることが多いと思います。
適当な話題について語り合い、常に誰かの声が場の空気となっている、そんな雰囲気です。
気の合う友人達との和やかな会話というのは、非常に面白いですし、とても楽しみでもあります。
一方で、何人もの人間が居るにも関わらず、沈黙が空気を制してしまうことも往々にして起こり得ます。
その場合には「気まずい」と表現される雰囲気が溢れていきます。
「何かを言わなきゃ」と思えば思うほどに、その気まずさが心を支配してしまい、どうにもこうにも空回りです。
しかし、お互いに何も言葉を発しなくても、むしろその空気が心地良い、という関係もあり得るはずです。
相手がいることこそが、自然である感じ。
そんな関係にちょっと憧れます。
中には自分一人しかいないのに、ブツブツと何かを言っているような人もいるんですから。
私は違いますけどね。
ブツブツ言ってしまうのはたまにです。たまーにです。