水たまり
雨の写真を上手く取る方法はないかとずっと考えていました。
雨の日に、空中を撮影しても「雨」を撮影しているような気がしないんです。
ブログに載せるために解像度を下げたら、尚更です。
雨そのものを雨らしく撮影するにはどうすればいいんだろう、と考えてました。
そして結局その試みは諦めて、「雨の残骸」として水たまりと雨粒によって引き起こされた波紋を撮影しました。
雨の一部分を切り取って、デフォルメを施さないと上手に検出できないんです。
ふと、これって実験をしてデータを取る時に良く似ているな、と思いました。
データを取る時は、ホントは全体像を余すことなく検出できれば、それに越したことはありません。
雨で言うなら、降ってる雨粒を全て数えることができればいいんです。
しかし、それは現段階では難しいので、「水たまり」を使って検出します。
一定の範囲の水たまりの中に、何個の波紋があるかが分かれば、おおよその雨の数は推定できます。
また、波紋の大きさから雨の勢いが、形状から雨の入射角も分かるかもしれません。
ホントは雨を網羅的に調べられれば良いんですが、それが出来ないので一部を取り出して、デフォルメを施して理解しています。
普段やっている実験とおんなじです。
まあ、研究の場合は膨大な量の雨粒の中から一つを選んで、それに関して水たまりを使って検出しているようなものですが。
いつかはこの雨粒全体を網羅的に理解したい、と思っていても、現在可能な努力として「水たまりの数を増やす」ことや「水たまりを広げる」、或いは「水たまりを見る角度や距離を変える」と言ったことは可能だと思います。
技術や知識を広げることです。
というわけで、水たまりに改造を施す目的で明日から金曜日まで愛知県岡崎市に行ってきます。
一応、ブログは通常更新の予定です。