どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

沈黙の日曜日

個人的に少し思い出したことがあるので、今日はそれについて書きたいと思います。

多分、興味のない人には全くどうでも良い話ですが、それはいつものことなので気にしないことにします。

私は馬の走る姿が好きなので、割と競馬を観ます。

もちろん勝馬投票券は買いませんよ、学生ですから。

10月と言えば天皇賞、先週のディープインパクト凱旋門賞挑戦、今日の鈴鹿サーキットでのF1ラスト開催、これらのキーワードから思い出した馬がいます。

サイレンススズカ

私はこの馬が大好きでした。

平成10年11月1日東京11レース1枠1番1番人気でサイレンススズカ天皇賞(秋)に臨みました。

スタートから1番前を走り続けて。

そしてゴールすることなく、レース中に散りました。

サイレンススズカは稀代の快速馬でした。

その勝ちスタイルは、スタートから先頭に立って、先頭のままゴールするというもの。

「逃げ」です。

サイレンススズカの場合、1000メートル通過タイムは57秒後半から58秒前半。

一分を切れば「ハイペース」とも言われる中で、正に狂気のスピードです。

恐ろしいのはこの馬にとってはこのペースが「馬なり」だということ。

並の馬なら最後の直線で潰れて終わりですが、この馬の場合はそこから加速します。

98年の毎日王冠では、エルコンドルパサー(生涯11戦8勝、2着3回。後に凱旋門賞2着)に影さえ踏ませず、鮮やかに逃げ切っています。

今、巷では「サンデーサイレンスの最高の産駒はディープインパクト」という雰囲気になっています。

ディープインパクトは確かに名馬です。

これには疑いの余地はありません。

しかし、私は「サンデーサイレンスの最高の産駒はサイレンススズカ」だと思ってしまいます。

競馬の世界に「もし」はありませんが、「もし」全盛期のサイレンススズカディープインパクトが戦ったら、サイレンススズカが勝つような気がしてならないからです。

もちろんスタートからゴールまで、一度も先頭を譲らずに。

天皇賞(秋)サイレンススズカは散りました。

彼のスピードに彼の脚が耐えきれず、骨が粉々に砕けたからです。

1000メートル通過時のタイムは57秒4。

無茶苦茶です。

当時高3だった私は、信じられないものを見た気持ちしか残りませんでした。

終わりの印象の強烈さから、私はこの馬を過大評価しているのかもしれません。

最後に、彼のレースの中で最速のものだったと思う「金鯱賞」、そして最強のものだったと思う「毎日王冠」の動画を張りたいと思います。

金鯱賞

毎日王冠

競馬の話題はもう二度と書かないだろうな。