どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

教えること

私は直接一人の後輩の面倒を見ています。

一応私がその後輩の責任者になって、二人で相談しながら研究の指針を決めたり、実験を教えたり、知識面でのサポートをしたりしています。

春にそのことをエントリのネタにしました。

それから半年以上が経過して思うことは、「教えるのって難しい」ということです。

私は人にものを教えるのがあんまり上手ではないんです。

その後輩の責任者は私とは言え、その後輩の研究テーマはその後輩のものですから、彼女が自分自身で指針を立てて、研究を遂行していくのがベストです。

もちろん私も一緒に考えますし、勉強もしますが。

主導権はその後輩に握って欲しいんです。

最初から全部自分でやれ、というのは難しいので、徐々にそうなれば良いな、くらいの感じではありますけど。

いつまでも私が「これをやって」とか「これを調べておいて」とかを指示するのはなく、「こういうことをやりたいんですけど」と言って欲しいです。

全力でサポートするので。

そして責任者は私ですから、実験の失敗とか方向性の間違いとかは当然私の責任です。

後輩は就職を希望して、現在就職活動中なので、今やっている研究が将来直接役に立つということは無いと思います。

技術はともかく知識は全く違うものが要求されるかもしれません。

そうは言っても「物事の考え方」や「研究の遂行能力」というものは必ず役に立つはずです。

研究職ならなおさら。

就職したことの無い私が言うのもなんですが。

私の場合は逆に、指導者の先輩の意見はあんまり仰がずに自分で勝手に調べて自分で変な実験計画を立ててから先輩に相談してツッコミどころ満載という感じだったので、また違ったパターンで先輩は大変だったと思ってます。

私は昔から人に物事を教えるのが下手なんです。

でも下手なら下手なりにどうにかしないとならないので、またディスカッションしないとな。