研ぎ澄ませ五感
今日はバレンタインデーでしたね。
女性が男性にチョコレートを贈る、というのは日本独特の風習らしく、欧米では男女どちらからでもバラやチョコレートや宝石を贈るもののようです。
しかしここは日本でしかも私は男性である以上、贈られるのを待つ、ことこそが出来得る最大限の努力です。
例えこの努力が無駄な努力だと知っていたとしても。
どうして私のところにはチョコがやってこないんだろう、と考えた結果、いくつかの可能性が考えられました。
一つは「そもそも誰も私に贈ろうとは考えていない」可能性、そしてもう一つは「贈りたいんだけど恥ずかしくて贈れない」女性が周りに多い可能性です。
「後者」の場合は、チョコは贈れないとしても、その女性が何らかのシグナルを発していることは充分に考えられます。
するとそのシグナルを見逃さずに受け取るべく、私の五感の全てを研ぎ澄ましておく必要があります。
ちゃんとコンタクトのレンズケアをすることで些細な変化を見極める目を持ち、きちんと耳掃除をして囁くような声でも聞こえるようにし、ちょっとした香水の変化にも気づくように花粉症を治療して、場の空気さえ感じるように手をきちんと洗って触覚を鋭敏とし、チョコをとことんまで味わえるように歯ブラシで舌まで磨く勢いで五感を研ぎ澄ませておけばいいんです。
そうしたら後は最大限の努力を持って、正座して待ち続けるだけです。
そうこうしているうちに2月14日も終わりそうです。
「前者」だ、ということはもちろん分かっていたさ。