どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

希薄な世界を維持するために

イヤホンで音楽を聞きながら街を歩くことがあります。

耳から聞こえるのは自分の選んだ音楽、目から見えるのはそこに存在する風景。

このコントラストはとても面白いです。

外の世界を歩いているはずなのに、中の世界にいるような。

聴覚を閉鎖することでやけに視覚が鮮明になるのに、現実感が希薄になるような。

キラキラしているんですけど、どこか嘘くさいんですよね。

イヤホンをして歩いている時に見える風景は。

私はこの感覚が結構好きで、音楽を聞きながら歩くことがあります。

それは通学のための移動の場合が多いですけど。

この感覚を味わうためには、耳から入る音に「現実感」が混ざっていると都合が悪いんです。

外の世界の音だったり、音楽を奏でるための装置の存在だったり。

イヤホンはE2cを使っているので、遮音性は抜群ですが、問題はiPodの方です。

私は第四世代iPod(モノクロ液晶の最終型)と第二世代iPod shuffleを持っています。

そして以前書いたように、iPod shuffleとE2cは相性が悪く、非常にノイズが耳障りです。

音楽を奏でる装置がiPod shuffleだと、機械の存在が気になって仕方ありません。

なので最近は専ら普通のiPodの方を使っています。

折角持ち運び用に小さなiPod shuffleを買ったんですが。

ノイズさえなければ、小さなiPod shuffleiPod以上に存在を感じさせなくて、条件としては最高なんです。

このジレンマを解決するには新しいイヤホンを買うしかないのかなあ、と思っています。

何かが違う気もしなくはないですけど。

ついでだからiPodを屋内で聞くようにスピーカーも買っちゃえば幸せになれるかなあ、という気持ちにもなってます。

つまり、モノを買うための理由が欲しいんです。

「こういう理由だから、イヤホンとスピーカーは必要なんだ」というエクスキューズが欲しいんです。