どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

ヒゲを生やせばいい

今日は全国の多くの地域で選挙だったようです。

全国的には東京都知事選が注目を集めていました。

ここ仙台でも市議会議員と県議会議員の選挙がありました。

ちなみに私は投票には行ってません。

適切だと思う人がいないなら白票を投じてくるくらいの正義が私にあれば良かったんですが。

ところで、選挙と言えば「選挙ポスター」ですが、これに落書きなどをすると公職選挙法に抵触します。

今回の選挙でも逮捕者が出ています。

選挙ポスターにヒゲ…70男逮捕「一度書いてみたかった」

東京都知事候補者の選挙ポスターに落書きしたとして、警視庁捜査2課は3日、公職選挙法違反(自由妨害)の現行犯で東京都江戸川区、無職、河内文治容疑者(70)を逮捕した。

調べでは、河内容疑者は3日午前3時半ごろ、江戸川区の都知事選の公設掲示板に張られた候補者のポスターにマジックでひげなどを書き込んだ。河内容疑者は「一度書いてみたかった」と供述しているという。

顔写真があればヒゲを書きたくなってしまうのは、激しい共感を覚えてしまいました。

チャンスがあれば一度書いてみたいですよね?

今回逮捕されてしまった男性は「70歳」ということで、論語では「従心」の歳です。

これは「自分がしたいと思う言動をしても、人の道を踏み外すことがなくなる」歳であるということなのですが、この男性は「心に従った」結果「逮捕」されてしまったので、人の道を踏み外さなくなった孔子さんくらいの域に達するのは大変なんだなあ、と思いました。

個人的には落書きをされたポスターの候補者が実際にヒゲを生やすくらいのお茶目心を見せて欲しかったです。

帰り道すがら、選挙が終わって役目を終えたポスターが目に入りました。

選挙が終わってしまえばこのポスターはもうただの紙くずだから、ヒゲを書いても大丈夫かな?と思って、無性に落書きをしたくなりましたけど、そこはグッとこらえました。

上記の逮捕された男性は70歳になって自分の心に従えるようになるまでに、相当の葛藤があったはずです。

選挙のたびに「あー、ヒゲを書きたいなあ」と。

まだまだ若輩者の私が手を出して良い領域ではありません。