どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

経験値

数日前に大学4年生の後輩2人と色々と話をする機会がありました。

具体的には飲みたかったので飲みに行きました。

とても楽しく飲めました。

大体は他愛のない話でしたけど、一つだけ気になる話もしました。

彼ら自身も含めて、他の4年生の中にも、研究室に配属されてからなんとなく「無能感」を覚えているという内容の話でした。

4年生はこの4月に研究室に配属されたばかりですから、まだ研究を始めて2ヶ月弱です。

従って、当然「無力感」は覚えるでしょうけど、それは決してイコールで「無能」であるわけではない旨の話も少ししました。

経験値が足りないだけで。

これからどのような経験を積むかによって大分変わってはきますが、「無能感」に苛まれるのはもう少し後で良いように思いました。

私の場合は一応研究室に配属されて6年目ですので、彼らよりは少しだけ経験を積んでいます。

6年も経つと、現状で可能そうなことや不可能そうなことも何となく見えます。

同一環境下ではどうしても「経験」の新奇性も薄れます。

何とかこの「閉塞感」は打破したいですが、「無力感」や「無能感」とはまた少しベクトルの違う話ですね。

ゲームとは違って、現実世界では「経験値」と言っても数字は見えませんし、次のレベルになるための条件も分かりません。

そもそもレベルも分かりません。

自分の能力に対する分かりやすい数値目標が定めにくいので、逆に色々考えてしまう面もあるのかもしれません。

それでも、経験を積むことで今よりも少しでもマシになると信じて、彼らが何らかの経験を積むことのサポートが出来ればいいなあ、とは思っています。

そのこと自体が私の経験値にもなりますし。

現実世界もレベルアップしたときにファンファーレが鳴れば分かりやすいんですけどね。

残念ながらできるのは携帯の着メロをドラクエのレベルアップ音にすることくらいです。

「ちゃらちゃっちゃっちゃー」

「お、メールだ」

「差出人;教授 Title;論文について」

つうこんのいちげき

kasaはしんでしまった。