どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

Quartz GLを有効にしてみた

OSX 10.4 "Tiger"の頃、「Quartz 2D Extreme」という機能を有効にするとシステムが軽快に速くなる、という技?がありました。 「Quartz 2D Extreme」はCPUで行なっていた描画の一部をGPUに行なわせることで、パフォーマンスを上げようという機能です(多分) 私も当然試していました。 どことなくなんとなく;ちょっぱや しかし、これはデフォルトでオフになっている機能なので、何かしらの不具合を抱えていたことは、想像に難しくありません。 実際、10.4.3からはこの機能を有効にすると「余計に遅くなる」「頻繁にカーネルパニックになる」など、とても実用に耐えるものでは無くなってしまいました。 どことなくなんとなく:MacOSX 10.4.3アップデート 私は泣く泣くこの機能をオフにし、以来10.4.10までそのまま使いました。 ところで、このOSX10.5 "Leopard"にも当然「Quartz 2D Extreme」に相当する機能は仕込まれているはずです。 Leopardにして以来、ずっとそのことが気になっていました。 有効にしてみたいなあ、と。 そのくらいTigerの頃の軽快さは凄かったんです。 それで少し調べているうちに、Leopardでは「Quartz GL」と名を変えてその機能がオフにされていることが分かりました。 じゃあ、オンにしてみようと言うことで。 以下のサイトを参考にしました。 [How To] Enable QuartzGL and Disable BeamSync on Leopard ターミナルで以下のように打ち込めば良いだけです。
sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.windowserver QuartzGLEnabled -boolean YES
あとは再起動、もしくは再ログインをして下さい。 この機能を無効にしたい時には「YES」の部分を「NO」にすれば大丈夫です。 有効にしたところ、体感としてはなんとなく軽快になりました。 機種はPowerBook G4 1.5GHz(M9676J/A) メモリ1GB(512×2)GPUATI Mobility Radeon 9700, VRAM 64MB, HDDは80GB, 5400rpmです。 しかし体感だけでは何とも言えないのでXbenchを使って数値にしてみました。 特にグラフィック関係のところで明らかな向上が見られました。 一部抜粋します。 Quartz GLが無効のとき Quartzgl Off-2 Quartz GLが有効のとき Quartzgl On-1 興味のある人は試してみても面白いと思います。 しかし、どんな不具合があるかも分からないので、有効にする時には自己責任でお願いします。 私の環境では、今のところは順調です。 追記 やはり有効にすると、少し不安定さが増すようです。 無効の時の方が全体的なパフォーマンスは上かもしれません。