どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

薄く切って、少し積み上げる感じ

ブログが出始めだった、2004年頃、よくブログを指して「日記サイト」のような表現がされていました。
日記は一日の断片を切り取って、それを残して積み重ねていくものですので、ブログにもそのような特徴を見出しての表現だと思います。
ブログは日記なんですよ。
例え一ヶ月に数回しか更新していないとしても。
昔はちゃんと日記でしたけど。

日記やブログは形が残るので、「一日のうちのほんの少しの部分」を「積み重ねて行く」ことがとても見やすくなっています。
ただ、実際は見えやすい部分以外も勿論、何らかの形で積み重なっているんだと思います。
今日のひと欠片。
今日の切れはし。
今日の切片。

人生を大きなひとかたまりと考えた場合、「今日」自体が全体のスライスです。
そのスライスのうち、さらに本当に一部分のひと欠片が、積み重ねることの出来た「今日の切片」です。
ほんの少しであっても積み重ねることさえできれば、形を残すことができれば、最終的にはシッカリとした結果を伴う「何か」になる可能性もあると、思っています。

しかし、積み重ねたものはちょっとしたきっかけでサラサラと崩れて形をなくしてしまうので、注意が必要です。
いや、先日実験で作成した脳組織のスライス、切片は、水分を含ませた途端にサラサラと崩れて流れて行ってしまって、ああ、この世は無常なものだなあ、と実感してしまったものですから。