どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

ぶらり沖縄道中記(移動編)

私の住んでいる仙台から沖縄までは一日一便しか飛行機が飛んでいません。

そうすると当然、研究室の教授と飛行機が同じになることは必至です。

行くのは私と教授だけですから、捕まったらうざいことはほぼ間違いありません。

そこで、極力慎重に行動しました。

最初に、教授の姿を捕捉することに成功しました。

次ぎに彼の動きに注意を払いつつ、見つからないように行動しました。

搭乗口でも教授からは見えない位置に座りました。

作戦は完璧でした。

このまま見つからずに飛行機に乗れてしまえば、教授に

「ひょっとして明日行くのかな?」と思わせることができます。(まあ、明日だと学会の開始に間に合わないので変に思うとも思いますが)

ブルブルブルブル

携帯電話が激しく振動して私に着信を知らせています。

……

教授でしたorz

電話という可能性を完全に失念していた私のミスです。

出ないわけにはいきません。

電源を切っておくのが正解でした。

当然捕まりました。

飛行機が空港を飛び立ちました。

沖縄まで約三時間の空の旅です。

まさに雲海。

この下は雨なんだろうなあ、とちょっと思いました。

沖縄の近くまで来ると雲が少なくなり、海がとても綺麗でした。

飛行機が空港に降り立ちました。

私は他の人に順番を譲るふりをして、殆ど最後の方に飛行機から降りました。

勿論期待していることは、教授が先に出発していることです。

……

通路で待ってましたorz

ホントね、そんなことに気を使わなくてもいいから。

もう逃げ道はありません。

そこからの私の目は死んでたと思います。

那覇から名護までの二時間半、ずっとバスの隣の席で教授が話してました。

わたしは虚ろに「はい、はい、そうですね、あ、そうなんですか、わかりました」を繰り返していただけです。

名護は遠すぎます。

夕飯の誘いは丁重に断り(奢ってくれないと思うし)、「ホテルここなので」と先にバスを降り、漸く自由を手に入れました。

まとめると、「人に見つかりたくない時は携帯の電源を切れ」です。

文明の利器も時には考えもの。