どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

心臓の形

ハートマークをしげしげと見る機会があったので、しげしげと見てたんですが、なんであの形が「ハート」の形なんでしょうね。

心臓の形と言われても、実際の心臓の形とはそんなに似てないと思うんですよ。

確かに本物の心臓は、見る角度によっては殆ど左右対称で、下の方は細くなっていて、上には心室が2つあるので、膨らんではいるんですが。

また、例えばバレンタインデーなどにはハート形のチョコを贈り贈られますよね?

「しばらく貰ったことない」とか、そういう現実は一時期忘れて下さい。

ハートを贈ってそれを食べるわけですから「私のハートはあなたのもの」みたいな意味があるのでしょうけど、これが「心臓」だと思うとちょっとシュールですね。

心臓をむしゃむしゃ食べちゃった。

こう書くと、むしろ焼き肉屋での「ハツ」です。

上記の理由により、ちょっとハートマークの起源を調べてみようかな、と思うに至りました。

で、調べました。

ハートマークの起源は相当に古く、人類の文字の発明以前のものらしいです。

ハートマークには多数の起源があり、多くは性とは無縁だったといいます。

例えば、動物の角や鼻先を象徴したものでした。

また、西欧文明においては、アイビーとして知られるセイヨウキヅタの葉の輪郭がハート形ということが重要です。

なぜならば、古代ギリシアディオニュソスローマ神話バッカス)神崇拝者たちが、その形を崇めていたからです。

ディオニュソスは、伝説によると、ディオニュソス祭という酒宴の間、セイヨウキヅタの葉で頭を覆っていたといいます。

ディオニュソスはティーターン族に殺されたと言われていますが、彼の心臓はゼウスによって救われ、母親に戻されました。

母親は再びディオニュソスを宿し、もう一度産み直しました。

その結果、ディオニュソスの崇拝者たちは、救われ、再生した「心臓」とディオニュソス祭を象徴する「セイヨウキヅタ」を混用したみたいです。

彼らはハート形の刺青をし、その刺青が心臓なのかツタの葉なのかということには頓着しなかったらしいです。

・・・なんか釈然としません。

ツタと心臓を混用するかな?

これなら「心臓の形をデフォルメした形」と言われた方が、まだ納得しやすかったです。

まあ、「こういう話もある」程度の認識でいいのかな、と思いました。

終わり?