どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

バスの運転手さん

今日も今日とてバスに乗り、共同研究先の研究室へと向かいました。

いつものようにバスに乗り、いつものように目的地に向かうはずでした。

でも今日はどこかが違ったのです。

バスの運転手さんの何が弾けてしまったのかは分かりませんが、とにかくバスがスピーディーなんです。

まるでタイムアタックをしているかのように、自己新記録を狙っているかのように、勢いもコース取りも完璧でした。

こういうのは回送の時にやるべきだと思います。

そして一応は目的地のアナウンスもされていたんですけど、私の目的地ではアナウンスよりも先にバス停を通り過ぎてしまって。

私は慌てて「降りますボタン」を押し、降りたい意思をアピールしました。

すると、バス停でも何でも無いところでバスが止まりました。

私が料金を払おうとすると、運転手さんは料金ボックスを手で押さえ、「料金はいりません」と言いました。

それでも私は払おうとしましたが、運転手さんの意思は固いです。

彼のプライドを感じました。

私はお金を払わずに降りました。

運転手さんの頑張りのお陰で所要時間はいつもの約半分でした。

これは考えようによってはとてもラッキーでした。

こんな経験をしつつ共同研究先に行ったのは、もちろんやることがあったからです。

しかし、機械が壊れてしまい(壊したのではない)、何にもできませんでした。

どう対処しても直らなくて。

どうやら今日の運を使い果たしていたようです。

そして帰りももちろんバスに乗ったわけですが、そのバスの運転手さんが同じ人で正にミラクル。