桁違い
今日は学部3年生のTeaching Assistantをしました。
内容は放射性同位体を使った実験の実習です。
それで、今回の実習では、私がいつも使うような施設ではなく、巨大な加速器のある施設で行いました。
ここでは、その加速器を用いて種々の核種を作り出すことができます。
まあ、実習ではやりませんけどね。
ちなみに、このクラスの加速器は、日本の大学には3台しか無いそうです。
午後はこの施設の見学でした。
説明する人曰く、
「この加速器はさっきまで動いてたんですよ。ここから出る放射線を防ぐには厚さ3メートルのコンクリートが必要です。」
「一億ボルトの電圧をかけて実験をしてます。」
「もしこの装置が動いているときに中に人間が居たら、放射線で被爆してしまって30分生きていられません。」
うーむ。
私の知っている世界とは桁が違います。
更に、
「この装置は25億円します。」
25億か~、そのくらいはするだろうな。
「一時間動かすと電気代は100万円くらいです。」
うちの研究室の年間予算で10時間も動かないorz
「博士課程の大学院生なんかは、24時間とか48時間とか動かすときもあるんですよ。」
!!
ちょ…、おま…、私が今まで使ってきた研究費、そして学位をとるまでに使うであろう研究費を全部足してもこの装置を動かせるのは3~4時間ですよ。
まさに桁が違います。
おんなじ大学の大学院生なのにorz
そんなこんなで色々衝撃を受けた一日でした。
ちなみに今日のバイト代は0円でした。
0は何倍しても0ですからね。
もはや桁の概念すら超越してしまいました。