どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

日本語

今日、2つの好対照な面白い記事を見つけたので、軽く紹介です。 国語テスト、消える長文 著作権理由で訴訟も 若者の言葉「?」 警察、一覧表作り「解読」格闘 上の記事では、著作権の問題で国語の長文で文章を載せられない事態が生じているんだそうです。 以下引用。
長文は教科書を見て回答  「教科書を読んでこたえるもんだい 『鳥のちえ』を読んでこたえましょう。53ページ10行めから、55ページ9行めまでを読みましょう」
いくらでもカンニングし放題だと思うんですけど。 そうか、カンニングをし放題の状況でもカンニングをしないという精神力を養うための教育なんですね。 「著作権」って音楽配信で問題になってますけど、まさか国語の問題でも揉めているんだとは思いませんでした。 この文章の中で、一番問題だと思ったのがこの部分。
教材出版社で作る社団法人・日本図書教材協会(日図協)によれば、全国の小学校の7割ほどが、教科書準拠型のテストを導入している。1学期分260~280円ほどで、テスト代は普通、保護者が負担している。
 日図協は従来、加盟する教材出版各社から負担金を集め、教科書会社側の団体に「使用料」(04年度は1億8900万円)として支払ってきたが、著作権者の手元に渡ることはなかった。
著作権者以外の誰かが間で儲けてるってことですね。 下の記事は良くある「若者言葉」についていこうとする涙ぐましい努力です。 警察に取り調べられている時くらいはある程度ちゃんとした言葉を使えよ、と思うのは私が歳をとったせいなのかもしれませんが。 これを読んでちょっと悲しくなりました。
日本人は『造語力』にたけており、次々誕生する若者言葉は日本語が持つ表現力のあらわれでもある。ただオジサンたちが子供にあわせ、使い始めたら『古い。ダサい』と、消える運命にある
オジサンたちはどう頑張っても仲間に入れてもらえないんですね…。 この2つの記事をまとめると、日本語の長文は無くなって、言葉が短くなっているということなのかな、と。 2つだけでまとめるのは些か乱暴ではありますが。 被害者にしても当事者にしても10代の若い人達なのが大変ですよね。 要するに、どっちもアホらしい話だと思いました。