街の灯
夜の街を眺めていると強く感じることがあります。
当たり前の話ですが、あの灯りの下にはそれぞれ人間が居て、それぞれそれなりに生活しているということ。
自分にとっては見ず知らずの、圧倒的多数の人間がそこには存在しています。
彼らの生活から漏れる仄灯りが、私の景色の一部に溶け込んでいきます。
これって結構不思議な感じがしませんか?
自分の知らないところで、自分の知らない何かが、ごく普通に行なわれている不思議。
「こんなことやってるのかな」と想像することはできますが、それをいくら膨らませていったところでただの妄想です。
事実とは異なることが多いと思います。
所詮自分が認知できることなんて、この世界の極々一部だということを思い知らされます。
私は、自分と自分の周りに居る少数の人達のことだけで一杯一杯ですから。
逆もまた然りなんですよね。
私が今現在居る、大学の研究室の灯りも外に漏れていて、人々の目に届いているんです。
そして、この灯りを見た人はこう考えるかもしれません。
「あそこでは、一体どんな(怪しい)研究がされているんだろう?」
「できれば自分たちに役に立つ研究だといいんだけど」
「一生懸命頑張ってるのかな」
ごめん。
実験サボってブログ更新してるんです。