完璧主義者
稀に「私は完璧主義者だから~」と言う人が居ます。
仕事とかをキッチリやってるんだというアピールなのかも知れません。
別に完璧を求めるのは悪いことではありませんが、そもそも完璧って何なのかな、と考えると「完璧主義者」の化けの皮を剥ぐことができるんじゃないかと思いました。
例えば、何かのシステムを組む時のことを考えます。
・エラーが全く起こらないようにシステムを緻密に組み上げる。
・エラーは起こるものだと仮定してその時の対処法、バックアップも整備しておく。
この2つを比べた場合、どちらが「完璧」なんでしょう?
いわゆる「完璧主義者」の人は前者を選ぶ傾向が多いように感じます。
統計を取ったわけではないので感じるだけです。
もちろん前者ようなシステムを組むことが出来れば、それは「完璧」です。
しかし私は、後者の方が理に適っていると考えます。
緻密に組み上げることでエラー率を下げることは出来るかもしれませんが、無くすことは非常に困難です。
それならばその時の準備もしておいた方が仕事としては適切です。
言葉を換えれば「完璧」です。
まあ、私がこんなことを言うまでもなく、世の中の大部分のシステムにはエラーの発生がきちんと考慮されているはずですけど。
このように、「完璧」そのものが状況や各人の判断によって変化します。
じゃあ、「完璧主義者」の言う「完璧」って何かを考えるとつまり「完璧(に自分の思い通りにならないと気が済まない)主義者」であると言えるんじゃないかと。
今日、自称「完璧主義者」の人と話をして思いました。
私は全然完璧主義者ではないので、例えばこのブログにしても全く緻密ではありません。
当然エラー(読むに値しないエントリ)も多数です。
しかしエラーが起きた時の為の対処法として今回のエントリがあります。
「読むに値しないこともあるよ、ごめんね、ほら完璧にはできないからさ」
エラーを想定してきちんと対処してあるなんて、このブログは完璧ですよ。