どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

裏事情が知りたい

Adeno-associated virusを使って、マウスのBrainに遺伝子を導入しようと思って色々調べていたところ、こんなのを見つけてしまいました。

思わず笑っちゃいました。

赤丸のところを見て下さい。

この2つ、全く同じものなんですが値段が全く違います。

片っぽは10万円以下なのにもう片っぽは100万円以上です。

注意書きを見ると、公的機関では10万以下で買えるけど、企業では100万以上出さないとならないと言うことらしい。

私は公的機関に所属なので、別に構わないと言えば構わないんですが、何でこんな値段になっているのかな、と面白く思いました。

モノがモノだけに規制が厳しいものなので、その辺が関係あるのかな、とも考えられますが…。

ウイルスを使って遺伝子を哺乳細胞に導入するような仕組みなので、結構危ないんです。

間違ってウイルス液を自分の手に付けちゃったら、手の細胞に遺伝子が導入されてしまうので。

企業だとその辺のことでお金がかかるのかもしれない。

いや、公的機関でお金のかからない理由は謎ですけど。

実際やるとなったらこれを買わなきゃならないんですが、100万だったら私の研究室ではどうひっくり返っても買えません。

10万で良かったと思いつつも、10万でも買ってもらうのには相当苦労するだろうなあ、と感じてちょっと悲しくなった午前二時。

本当にやると決めたら、教授の機嫌の良さそうな時に勢いで買わせてしまおう…。