どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

もうすぐオリンピック

オリンピックまであと一週間くらいです。

時間の許す限り観戦しようと、今からドキドキワクワクテカテカしてます。

当然のごとく連日テレビではオリンピック特集が組まれています。

そして、私は個人的に、その度に何とも言えない違和感を感じています。

オリンピックの時はいつだってそうです。

オリンピックを特集しているテレビを見ると「日本はメダル何個」のようなものが多い。

あるいは「誰々はメダルを取れるか」とか。

ほとんどこれで全てです。

オリンピックが始まれば「日本が今までに獲得したメダルは~個」ですしね。

その度に「メダルってそんなに重要なのか?」と疑問に思ってます。

スポーツを2つに分けて考えます。

一つは例えばサッカーや野球のように、「相手を倒す(勝つ)」ことを目的としたスポーツ。

相手が必要なスポーツです。

このようなスポーツの場合、目標は「優勝」になると思います。

すなわち、金メダル。

「メダル、メダル」と連呼するのは好きではありませんが、まだ「メダルを目指す」ことに対する違和感は少ないです。

それはそのスポーツの本質に近い感情だから。

もう一つは、「より速く、より高く、より遠くに」と表現される、自らを向上させる類いのスポーツです。

これらのスポーツには「相手」は必要ではありません。

自らと、記録との戦いです。

過去の自分を超えることがこれらのスポーツの主眼であると思います。

違和感を感じるのは、これら「自分との戦い」を主目的としたスポーツに対しても、他者との比較の結果である「金メダル」を恩着せがましく期待していることなんだと思います。

例えば、自分としては不本意な出来だったのにも関わらず金メダルを取ってしまった場合。

間違いなくインタビューでは「おめでとうございます」と言われると思います。

でもこれって選手の人にとっては嬉しいのかな。

しかも「いい出来でしたね~」とか言われるんですよ、多分。

内心「うるせーよ。お前に何が分かるんだよ。」と思ってるんじゃないかと。

逆に自分としてはもうこれ以上ない出来で4位入賞だった場合。

インタビューでは「惜しかったですねえ~」かな、多分。

でも本人は満足している場合ってのは絶対にあると思う。

つまり、「メダルを取れたかどうか」よりも、その選手が「自分の実力を出し切ったかどうか」の方が重要だと思うんです。

オリンピックは見ていてとても楽しいです。

でも「嬉しい」「悔しい」「悲しい」「満足」「残念」といった感情は、オリンピックに参加している選手のものだと思います。

見てるだけの外野が大袈裟に表現していい感情では無いんじゃないかと思ってます。

多分、テレビのオリンピック関連番組を見ていて感じる違和感はこのようなことなのではないかと考えてます。

もちろんこれだけでは書き尽くせないくらいに色々なものがあると思いますけど。

テレビの特集でも「メダル」のことばかりを取り上げるのではなくて、もっと「スポーツそのもの」を楽しむことが出来るような特集を組んで欲しいです。

例えばマイナーなスポーツならルールとか注目点とか。

マイナーじゃない、例えばフィギュアスケートのような競技であっても、同様です。

だってジャンプにしてもアクセルとルッツとトゥーループとサルコウとの違いって分かりますか?

私は全然分かりません。

どういうところが違って、どういうところが難しいのか、ということをもっと知りたい。

まあ、調べれば分かることなんですけど、折角のオリンピックなんですからもっと積極的にスポーツに対する特集を組んでもいいんじゃないかな、と思いました。

もしすでにそういう番組が放送されていたらごめんなさい。

最後になりましたが、選手の皆さんが、選手の皆さん自身にとってこれ以上無いくらい満足な結果が得られることを祈っています。