どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

借金まみれ

事象の地平線さんの「アンバランスというか身の程を知れというか……」のエントリ経由で知ったこの記事。

財務省、奨学金金利の大幅上げ検討・上限撤廃も視野

ちょっとだけ引用します。

 財務省は大学生などに貸し出す奨学金金利上限(現行年3%)を撤廃するか大幅に引き上げる方向で検討に入った。金利の引き上げ余地が小さいままだと、市場金利が上昇して資金調達コストが膨らんだ場合に、国からの補助金が必要になりかねないためだ。

私も奨学金の貸与を受けています。

博士課程を卒業する頃には、奨学金の借金はおよそ600万円になります。

自分の場合は幸い無利子での貸与ですが。

それでも実際、これを返済することを考えると結構しんどい。

経済的な面から大学に通うために奨学金を借りる人は結構多いと思います。

また、大学院に進学すると奨学金は殆ど必須です。

少しでも親の負担を減らしたいですし、自分のように博士課程まで進学するのはある意味我が侭を通した結果ですから。

修士を修了した時点で就職していれば、借金もずっと少なかったのは間違いありません。

だから「授業料をタダにしろ」とか「奨学金をよこせ」とは言いません。(欧米ではこのスタイルが一般的らしいですが…

ただ、「高等教育」というのは日本という国にとっても必要なことであると思います。

高等教育を受ける人間が居なくなれば、日本の技術や科学の進歩に大きな影響を与えると言うことに関しては異論を挟む余地はないと思います。

それでも「国からの補助金」を一切出すつもりは無いのでしょうか?

利子の引き上げがなされると、進学したくても進学できないケースが増えてしまいます。

これは大きな痛手だと思うんですけど。

ただでさえ、毎年授業料が引き上げられているのに。

来年度の予算案は、「メール疑惑」の陰に隠されてヒッソリと衆議院を通過しました。

良く分からないところに予算が使われて、一方で「教育」「人材育成」といった分野の予算はどんどん削られていく。

そして私の借金は順調に増えていく。