どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

舌先三寸

年度が変わり、研究室のメンバーが大分入れ替わりました。

毎年春のこの時期は、新しく来たメンバーの実験の面倒を見ることが、上の学年の人間の仕事になります。

当たり前ですけど、最初は右も左も分からない状態なので、ちゃんと教えないとなりません。

自分も4年のときに教えてもらいましたし、ある意味お互い様です。

新メンバーには大体、「師匠」がつきます。

上級生の誰か一人が責任者(つまり「師匠」)となって、その人の実験や研究をサポートしつつ、「師匠」の研究の手伝いもやってもらうという、所謂「師弟関係」のような感じになります。

その場合「弟子」に当たる人の研究テーマは、「師匠」のテーマの一部、もしくは「師匠」のテーマから派生したテーマになる場合が多くなります。

今年、D2にして初めて「弟子」がつきました。

女の子です。

今まで独りで好き勝手にやっていたので、他人への教え方や気の使い方を忘れかけています。

最初ですし、結構緊張して取り組んでいます。

ここで嫌われたらこれから大変ですしorz

ちなみにその子のテーマは、私のテーマから派生したもので、上手くいけば私の研究がグッと厚みを増します。

その分、乗り越えるべきハードルが多いのが難点ですが。

その子のテーマ自体は私の研究から派生したものであることは間違いないのですが、使う実験技術に関しては、私にとってあんまり得意ではないものが多いんです。

だから、「ここってこれでいいですか?」と聞かれても、「うーん。これでいいんじゃない?(適当)」という感じで難儀しています。

今のところ幸い上手くいっていますが、いつ限界が来るか分かりません。

彼女にとって、最初のハードルは「私が師匠である」ということかもしれません。

早く乗り越えてくれるととても有り難い。