読みたいだけなのに
私はプロフィールのところにも書いてあるように、藤子・F・不二雄先生の作品が好きです。
おそらくかなりの影響も受けていると思います。
小学生の頃に買ってもらった「ドラえもん」の漫画本が原点です。
好きな作家の作品を全部読みたいと思うのは、そんなに変な感情ではないと思います。
しかし、現在「藤子不二雄」の本を手に入れることはなかなかに困難です。
文庫版や愛蔵版で復刻されているものもありますが、復刻されていないものが大部分ですから。
また、復刻されているものでも、台詞などが改竄されているものが多いのがとても残念です。
「差別」にあたるとの理由です。
確かに当時とは時代背景が違うので、言葉が違うのはある意味仕方のないことだとは思います。
しかし過度な「言葉狩り」がなされたような気がしてなりません。
「ジャングル黒べえ」などは、作品そのものが抹殺されました。
また、復刻されない理由の一つに「著作権」があります。
「藤子不二雄」はAさんとFさんの合同ペンネームであるため、難しいんです。
二人で書いた作品は、いったいどちらのものなのか、という問題です。
典型例は「オバケのQ太郎」です。
オバQは現在新刊で入手することは出来ません。
作者の選んだ言葉で、作者の描いた作品を読みたければ、当時発売された本を読まないとならないのが現状です。
そして当然、上記に述べたような理由や述べてない理由が複雑に絡み合った結果、藤子さんの本はちょっと手を出しにくい価格になっています。
「子供むけの漫画」にこだわった人の作品を、子供は読むことが出来ないんです。
これって結構な損失だと思います。
例えば、こんな感じです。
これは一番高い部類ですけど。
(ここの古本屋さんからの引用です)
「チンタラ神ちゃん」と「仙べえ」です。
この筋では有名な2冊です。
この2つは希少な上に、合作なので著作権の関連で復刻も難しそうなんです。
私は片方持ってるんですよ。
ちなみに1000円くらいで買いました。
ラッキーでした。
ただ好きな作家の本を読みたいだけなんですが、全部読むのは無理だろうなー、と思ってます。
どうにか全てオリジナルのまま復刻してくれると有り難いんですけど。
20年早く生まれたかったです。
今回はかなりマニアックな話になってしまいました。
まあ、私は「気違い」ですから。
今で言う「マニア」「おたく」を昔は「気違い」と言ったんです。
釣りキチ三平とか。
言葉狩りの対象だ。