ペースメーカー
いつものように地下鉄に乗っていると、「携帯電話切れ!」と騒いでいるおじさんがいました。
恐らく心臓ペースメーカーを入れていたんだと思います。
ゲーム(テトリス)をしていた携帯をポケットにしまいました。
それで以前、地下鉄の中でゲーム(ミスタードリラー)をしていたときに、年配の女性に「殺す気か!」と騒がれたことを思い出しました。
携帯を弄っていただけで殺人犯にされたのではたまったものではありません。
加えて「電車の中では携帯をお切りください」のアナウンスが流れるたびに何となく釈然としない気持ちになっていたので、ベースメーカーは携帯によってどの程度誤作動するのかを調べてみました。
私は未だに「携帯の電波によるペースメーカーの誤作動が原因で亡くなった人」というのを聞いたことありません。
一度でもそのような事故があれば、マスコミが携帯メーカーと行政を叩くだけ叩いてすぐに飽きる、という流れがあるはずなんですが。
ちょっと古いデータですが、こんなのを見つけました。
ペース・メーカーの利用者には事実を伝えるべきだ(IT Pro)
この記事からリンクが貼ってあるところに実際に実験をしたデータがあります。
この記事をざっくりとまとめると、
携帯とペースメーカーの距離が5cmのときは、ペースメーカー124機種中8機種で誤動作ということです。距離が15cmのときは124機種中1機種で誤動作
15cm以上の距離で誤動作を起こす機種は無かった。このため安全係数のルート2を掛けた22cm以上の距離があれば安全と言える
この結果のみで考えるのは些か危険ですが、このように言えると思います。
ペースメーカー124機種のうち誤動作をするものは8機種だけなので、むしろその8機種の品質に問題がある、ということです。
品質の悪い機種では、携帯電話の影響を受けることがある、ということですね。
これは「携帯のせい」というよりもむしろ「ペースメーカーのせい」なのではないかと。
従ってペースメーカーの使用者はこの8機種以外の、良質なペースメーカーを使用すれば問題はありません。
でもこれは出来ないようです。
なぜならこの実験に使われた機種の名前は公表されていないみたいだからです。
これは問題だと思います。
電車の中で携帯を使うことよりもずっと。
22cmの距離と言うと、ギリギリ隣の人に影響があるかないか、くらいの距離です。
そうすると「優先席付近では使わない」くらいが現実的な解決策ですね。
首都圏やその他の地域ではそうなっているところも多いようですけど。
また、上記のリンク先にも書いてありましたが、「携帯の電源を切る専用車両」の導入です。
「女性専用車両」同様に意義はあると思います。
とりあえずテトリスをするだけで殺人犯になることはなさそうです。
でもやっぱり今のところはマナー違反なんだろうな。
通話はしないですし、他人に迷惑はかけてないつもりなんですけどね。