どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

本当にフィクションでした

ちょっと前にあるある大辞典で取り上げられた「納豆」について書きました。

どことなくなんとなく;納豆にネギをいれるのが好き

どことなくなんとなく;納豆について調べてみた

そして最後に冗談でこう書きました。

万が一、私がテレビ局の偉い人になったら、これらの番組の最初にはテロップを流すことを徹底したいです。

「この番組はフィクションです。登場する団体、人物、食品の効果等は架空のものであり、実在のものとは関係ありません。」

この件について、関西テレビ放送からアナウンスがありました。

長いですが、全文を引用します。

1月7日(日)午後9時~9時54分放送の「発掘!あるある大事典II」第140回「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」におきまして、番組内容に事実とは異なる内容が含まれていることが判明いたしましたので、お詫びを申し上げます。視聴者の皆様の信頼を裏切ることとなり誠に申し訳ございませんでした。

事実と異なる内容につきましては以下のとおりでございます。

1. アメリカのダイエット研究の紹介におきまして、56人の男女を集めて、実験をしており、被験者がやせたことを示す3枚の比較写真が使われておりますが、この写真について被験者とは無関係の写真を使用いたしました。

2.テンプル大学アーサー・ショーツ教授の日本語訳コメントで、「日本の方々にとっても身近な食材で、DHEAを増やすことが可能です!」「体内のDHEAを増やす食材がありますよ。イソフラボンを含む食品です。なぜならイソフラボンは、DHEAの原料ですから!」 という発言したことになっておりますが、内容も含めてこのような発言はございませんでした。

3.番組で実験を行った8名の被験者について、放送では「中性脂肪値が高くてお悩みだった2人は、完全な正常値に!」とコメントし数字をスーパーしておりますが、コレステロール値、中性脂肪値、血糖値についての測定は行っておりませんでした。

4.あるあるミニ実験として、納豆を朝2パックまとめて食べた場合と、朝晩1パックずつに分けて食べた場合の比較実験ですが、血中イソフラボンの測定は行っておらず、比較結果は架空のものでした。

5.番組で実験を行った8名の被験者について「体内で作られるDHEAは20代をピークに減少、食べ過ぎや運動不足によってDHEAの量が低下している可能性があるのだとか!20代から50代の男女8人の血中DHEA量を測定。さて結果は?」として22歳OL、25歳会社員、37歳会社員のDHEA量を測定し年齢の基準値と検査結果をテロップ表示で比較をおこなっておりますが血液は採集をしたものの、実際は検査を行っておらず、数字は架空のものでした。また、ここで使用している「DHEA分泌は加齢とともに低下する」ことを示したグラフは許可を得ずに引用いたしました。

また、アメリカのダイエット研究の紹介部分について、あたかもテンプル大学のアーサー・ショーツ教授が行った研究と受け取られる構成になっておりました。この研究はワシントン大学のデニス教授の研究であります。

尚、1月21日(日)放送につきましては休止いたしますのでご了承ください。

以上

つまり、ほとんど創作の作り話でした、と公式に認めたようです。

一研究者である私がこんなことをやったら、研究人生は終わりなんですが、テレビ局はどのような責任をとるのか、今後に注目です。

加えてこれは、納豆が店頭から消えたり、納豆関連会社の株価が上がったりしてますから「風説の流布」の疑いがあるような気がします。

加えて事前に大手の販売店には「納豆の特集をするよ」という情報が流れていたわけですから「インサイダー取引」にも恐らく引っかかります。

放送前に株を買って、昨日売れば良いだけですから簡単です。

ホリエモンとの違いが分かりません。

さて、これでテレビで放送される「健康特集」のような番組が少しでもマシになるといいのですが。

とりあえず、テレビの最後に以下の文言は使ってもらって全然構いませんよ。

「この番組はフィクションです。登場する団体、人物、食品の効果等は架空のものであり、実在のものとは関係ありません。」