沈みゆくもの
私は屋上で缶コーヒーを飲むのが好きです。
とは言え、いつもいつも缶コーヒーを飲んでいるわけではなく、他の飲み物を飲むときもあります。
やはり飲む比率としては圧倒的に缶コーヒーが多いです。
そしてこの季節には缶のコーンスープも頻繁に飲みます。
不二家のココアも好きだったんですが、色々な事情により自動販売機から無くなってしまいました。
今日はコーンスープを飲んできました。
缶のコーンスープを飲んだことのある人は分かると思うのですが、あれはコーンが沈みます。
「飲む前によくお振り下さい」の対象商品です。
でもよく振ってもやっぱり飲んでいるうちにコーンが沈んできて、最後には確実に何粒かが缶に残ってしまって食べられなくて悔しい思いをします。
舌でどうにか取れないものかと試みても、大抵の場合は失敗に終わります。
トントンと缶の底を叩いても出てきません。
「まだまだつぶつぶが残ってるのに」と思いつつ、何となく後ろめたい気持ちでゴミ箱に捨ててました。
コーンを最後まで食べきるためにはどうしたら良いんだろうと考えました。
要はコーンが沈まなければいいんです。
「沈む」ということは、スープ部分の比重に比べてコーンの比重が大きいために生じる現象ですので、スープ部分の比重を重たくすればいいわけです。
色々な物をもっと溶かせば比重は上がるので、味付けを濃くしてねっとりとまったりとさせれば解決です。
ついでにゲル化剤かなにかで粘性も上げれば完璧です。
これでコーンがふよふよ漂いつつも決して沈まない、ミラクルコーンスープの完成です。
今日は中々実りのあることを考えたな、と思って満足して屋上から帰ってきました。
そして、ふと、「コーンスープ」でググって見つけたこんな記事。
DyDoから今季発売になった「まるごとコーンスープ」。ひと目見て分かるとおり、飲み口が大きい。面積比で従来型のおよそ3倍。試しに飲んでみると、最後の一粒がちょっとだけ引っかかったが、最後は写真のとおり、コーンを全て食べきることができた。いやー、気持ちイイ。リンク先に写真があるので是非見てください。
なるほど、缶の形を変えれば良かったんですね。
全然その発想は浮かびませんでした。