どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

メリットデメリット

3月13日、14日の両日に、他の研究室の人に実験を教えていました。

その人とは今回初めて会いました。

同じ大学の医学研究科の院生の人です。

お医者さんではありませんが。

彼女に実験を教えることになった経緯を説明すると、ちょっと悲しくなります。

と言うのも、完全に私に丸投げされたからです。

そもそも私と共同研究している研究室の教授(この人はお医者さん)に対して「実験を教えて欲しい」という申し出があったのが始まりでした。

この研究室と私は共同研究をしているとはいえ、私は部外者です。

従って本来ならばこの研究室の中で、然るべき人がその実験を教えれば済む話なんです。

でも、この教授の希望で私が教えることになりました。

「kasaくんが一番上手だから」というのは有り難い話なのですが、私が教えるのはやっぱりちょっと筋が違うとは思います。

とは言え、お世話になっている教授の頼みを断るわけにもいかず、引き受けてしまいました。

正直な話、私にとっては時間が潰れるだけで、メリットの無い話だったんですけど、デメリットは回避しないとならなかったので。

教えている院生の人はとてもいい人でした。

その人は50代の女性の方で、博士号を取ろうと頑張っている人で。

私のように大学に入ってその流れで博士号を取るのと、一度外の世界に出てからまた博士号を取ろうと大学に戻ってくるのとは、モチベーションの出所が違う気がします。

そのような人と話をする機会というのは、実はとても貴重なんだと思いました。

例えば私が50代になったときに、何か新しいことをしようと思って大学院に入り直すだけのモチベーションを持てるかどうかと考えた場合、全く自信がありません。

いい刺激を受けたように思います。

そしてそのような刺激を受けたことは、今回の話を引き受けたメリットとしては充分だと感じています。

あと、実験の待ち時間(60分待ち)の間に、とてもいい雰囲気の喫茶店を教えて貰えたことも大きなメリットでした。

刺激を受けたことよりもずっと大きなメリットでした。

これからちょくちょくとその喫茶店に行って、うっかりまったりぐったりしたいと思っています。