変化して
「万物は流転する」と言ったのはヘラクレイトスだったと思います。
近い概念としては「無常」、平家物語冒頭はあまりにも有名です。
全てのものは変化して、遷り変わるという概念です。
トーマス・カーライルは「変化は苦痛だが、それはつねに必要なものだ」と、「変化」には「苦痛」が伴うものであるとしました。
変化する主体にとっては変化することは苦痛なんです。
でも、変化しないものはありません。
赤木リツコ博士は「ホメオスタシスとトランジスタシスね。」と「今を維持しようとする力」と「変えようとする力」を共有し相克しているものが「生き物」であるとしました。
この相克こそが、トーマス・カーライルの言う「苦痛」なのかもしれません。
自分自身は変わりたくなくても、変わらざるを得ない時というのはあると思います。
そんなときには苦痛を乗り越えて変化をしていくだけの推進力が必要です。
推進力が足りないと、どう変化したらいいのかが分からずに戸惑ってしまいます。
そうすると「変化しないとならないのは分かってるけど、もういいやー」という気分になるので危険です。
「分かっちゃいるけどやめられない」と植木等は言ってましたけど、「分かっている」けど「やめられない」時の葛藤は、相当のものがあったのではないかと思ってしまいます。
色々、変えないとなりません。
それがちょっとキツいな、という話。
根性無いので。