どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

思いこむ

今月(来月も?)は自分の研究以外の仕事が色々と入ってしまっています。

研究費を出資して下さっているところからの講演のオファーだったり、共同研究先からの実験のオファーだったり。

「研究費が無くなったら困るな」とか「共同研究先との関係を壊すわけにはいかないな」とか「そういえばあの実験は自分にしかできないな」とか考えてしまうと、どうにもこうにも断ることは困難でした。

自分の研究が後回しになりつつあります。

凄く本末転倒な気分ですけど、色々な経験をすることは将来的に全部自分のためになるんだ、と思いこんでみようと思います。

決して貧乏くじは引いていません。

思いこみました。

色々なことを体験できるなんて、凄いラッキー。

この幸運をみんなに分けてあげたいくらいに。

できれば丸ごとあげたいくらいに。

本来であれば、自分を最優先しても何ら文句を言われる筋合いはないのかもしれません。

今年で修了してこの研究室を出て行くんですから、来年以降の研究費なんて知ったことじゃないし、共同研究もどうでもいいし、それよりも自分のデータに厚みを出して、自分の実績を積み上げることに専心するというスタンスを取った方がいいのかもしれません。

まあ、それが出来るくらいならこんなところでこんなことをグダグダとは書いていないはずなので、仕方ないですね。

もちろん自分の研究を蔑ろにする気は毛頭ありませんし、可能な限りのデータは積み上げるつもりですけど。

むしろこのように色々な仕事を引き受けることによって、相手に私のことを「出来る男だ」と思いこませることが出来るかもしれません。

実際は、私はそんなに大したことないので、相手の思いこみを利用することはとても大事です。

とりあえず今週末は共同研究先の実験が入っているので、私の実験を見学する人達(この実験は現状私しか出来ないため、他の人に教えることも今回の目的の一つ)に思いこんで貰えるように、実験できるっぷりを発揮してこようと思います。

発揮しようと意識した結果、うっかり失敗してしまうと「この人はトンマな人だなあ」と思いこませてしまうので、細心の注意が必要です。