どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

少し違う一日

毎日毎日変わり映えがしなくて、今日は昨日の劣化コピーだよなあ、何か面白いことが起きないものかなあ、例えば空から女の子が降ってきてそこから血湧き肉躍る一大スペクタクルの冒険活劇が始まるとか、あーでも女の子が降ってきてもトランペットは吹けないなあ、トーストに目玉焼きは乗せられるから良いか、などと、自分からは何をするでもなく、でも状況が勝手に変わってくれないかと期待して毎日生きています。

でも実際は特に大きな変化は無く、毎日が何となく終わっていっています。

もちろん今日も空からデッキブラシに乗った魔女が降りてくるとか、そう言う「大きな変化」はありませんでしたが、昨日に比べたら「変化」の振幅が大きかった一日だったように思います。

主にネガティブな方面に、ですけど。

先日ちらっと書いたように、現在共同研究をしている研究室の教授に頼まれた実験をしています。

この実験は、私にとっては特に何のメリットもない、純粋な意味で「頼まれたからやってるだけ」の実験です。

この教授が、また更に別の研究室に頼まれた実験ですので、私とは殆ど無関係なんですが、現在のところこの実験を最初から最後まで出来るのが私一人だったことから、白羽の矢が立ってしまいました。

この実験は材料が少し特殊で、放射性物質を使っています。

RNAを放射性のSで標識しているんですが、当然放射性物質ですので、その扱いはとても厳しいです。

放射性物質を扱うことの出来る施設で実験しないとなりませんし、「周りのものを汚染しないように」と気を使う必要があります。

何人かに実験手法を教えながら実験をしていたんですが、うっかりツルッと手が滑ってしまい、白衣に放射性物質を付けてしまいました。

汚染です。

白衣を着ていて良かったです。

ということで、この施設を管理している人に(白衣もこの施設のもの)、「白衣汚染させちゃったんですけど」と申し出ました。

すると、当たり前なんですが管理者に結構怒られました。

曰く「ちょっと注意が足りないんじゃないの?」とか「どうやったらそんなところにこぼすの?」とか「そんなんじゃ困るんだよね」とか「白衣は一着7000円もするんだよ」とか。

「7000円がなんだよ、今自分のやってる実験のデータはプライスレスだぞ。特に俺にとっては価値がないと言う意味で」と思いましたが、言いませんでした。

何やかんやと終わらせて、自分の研究室に戻ってきたら、今度は後輩が実験が上手くいかずに苦戦していました。

私が彼にこの実験をやってもらっていたため、何となく申し訳ない気持ちになってます。

二人でちょっとやったときに、ケアレスミスをしてしまったりで、もう駄目スパイラルに陥ってしまっていて。

「今日」は駄目だ、「明日」にしよう、と決めて帰宅しました。

「今日」は「いつも通り」の中の変化幅が大きすぎる一日だったんです。

「今日」の分を「明日」に先送りしたせいで、「明日」はちょっとハードな一日の予定です。

とりあえず朝早くから実験しないとならないため、あと4~5時間後には起きて活動をしてないとなりません。

だから本当はこんな文章を書いている場合ではないのですが、「いつもと違う」行動をとると、それは変化幅を大きくする要因になりうるかもしれないので、「いつも通り」の行動としてこの文章を慌てて書いています。

慌てている割には、凄く長文ですけど。