どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

さっきまでそこにあった危機

家に帰ろうと思って、いつものようにPowerBookの電源を切りました。

「フュンッッ…」といつも通りの音がして電源が切れたので、ディスプレイを閉じ、鞄にしまおうとしたところ、何かがおかしい。

「スリープランプ」が明滅しているんです。

スリープしている時みたいに。

「あれ?確かに電源を切ったよな?」と思い、不審がりながら再びディスプレイを開けました。

「ジーッジ」と「スリープから復帰するときの音」がなりました。

でも画面は暗いまま。

起動している気配はありません。

明らかに挙動不審です。

「とりあえず、電源を一度入れよう」と、電源ボタンを押しました。

普段ならこれで起動するはずです。

でも、今回は全く何の反応もありません。

電源が入るわけでもなく、ディスプレイが明るくなるわけでもなく。

何度も何度も何度も電源ボタンを押しましたが、やはり何の反応もありません。

これはいよいよマズいと、ちょっと涙目になりました。

最初に考えたのは、パソコン内のデータのことです。

症状からして恐らくハードディスクは無事だと判断しました。

データの救出は出来ると。

あとはApple Storeに持ち込んで、修理を依頼することを考えていました。

来週はゼミで発表だなあ、来週末に研究会で発表だなあ、間に合うかなあ、とそんなことを考えました。

とりあえずそのまま家まで持ち帰り、ゆっくりと入浴して、じっくりと夕飯を食べて、色々リフレッシュした後にもう一度PowerBookと対峙しました。

もしかしたら自然回復してないかなあ、と思いながら、ゆっくりと電源ボタンを押してみました。

「ジャーン」

いつもの起動音の後、いつものように起動したので心底安心。

あのまま起動しないままだったら、色々なことが本格的にマズいことになっていました。

しかし今回のことで改めて分かったのは、パソコンなんていつ壊れるか分からないということです。

今回、もしも起動しなくて、最悪のケースとしてハードディスク内のデータが失われていた場合、最低限のバックアップを取っていた一ヶ月前の段階まで全てが戻ってしまいます。

データも、論文も、全部が。

一ヶ月前にバックアップを取っていたので、少しはマシでしたけど。

というわけで、このエントリは無事に起動したPowerBookで書いています。

一応は何事もなさそうなので、安心しました。

ただし、これからもこのようなことが起きないとも限らないので、こまめにバックアップは取りたいと考えています。

現状ではデータが何よりも大切なので。

それにしても、パソコンは精密機械なのでいつかは壊れるとはいえ、実際にそのような危機に直面するとかなり焦りますね。

これからはもう少し、このPowerBookをいたわって、大事に使いたいと思っています。

こんな時間まで酷使していて、ちょっと説得力はアレですが。