どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

明日8月28日は月食です。

今回の月食の始まりは午後5時51分。ほとんどの地域で、月が地平線から昇ってくる時にはすでに欠けている。

月が完全に地球の影に入る「皆既食」は午後6時52分から午後8時23分まで。この間、月は真っ黒になるような気もするが、そうはならず赤黒く見える。太陽の光が、地球の大気で屈折・散乱してわずかに月を照らすためで、月食ごとに変化することが知られている。

asahi.com : 28日に皆既月食 全国で観察6年半ぶり

こんな機会は滅多にあるものではないので、双眼鏡片手に空を見上げてみようと思っています。

場所はもちろん、屋上です。

月食はその仕組み上、必ず満月のときに起こります。

満月の時には太陽、地球、月がこの順番にまっすぐに並びます。

でも月食の時以外の満月の時には、厳密に「まっすぐ」ではなく、若干のズレを持って並んでいるために、月に太陽の光が当たって「満月」として輝いています。

それに対して月食の時には、「厳密に」まっすぐ並んでいるために月が「地球の影」に隠れてしまって月食が起きます。

地球の影を見られる貴重な機会です。

折角の月の話題なので、蛇足ですけどもう少し。

月は満月を過ぎると、段々と月の出が遅くなります。

そして、日本語での「月」の呼び方は、凄く風情のある言い方でこのことを表現しています。

十六夜」は「いざよい」と読みますけど、これは「いざよう」という言葉から来ています。

「いざよう」は「進もうとして進まない。ためらう」という意味なので、「いざよい」は満月よりもためらいがちに出てくる月、という意味みたいです。

そして月齢が進むにつれて、「立待月」「居待月」「寝待月」「更待月」となるんですけど、それぞれ「立って待っていられる月」「家に居ながら待つ月」「寝ながら待つ月」「更けるまで待つ月」と、段々に時間が遅くなっている様子が表されています。

これは面白いなあ、と思った次第。

ということで、明日は月食を楽しみにしたいと思います。

仙台地方の明日の天気は「雨のち曇り」ですけど、きっと晴れると信じてる。