どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

紙媒体

これだけ技術が進歩した現在でも、大事なものは意外と紙媒体だったりします。

契約書の類いは、特にその通りなのではないかと。

先日、私のところにも書類がメールで送られてきました。

電子媒体で送られてきたのもですが、紙媒体で提出する大切な書類です。

就職先に提出する、諸々の書類。

先日、ポスドク先が決まったことは簡単に報告したのですが、口約束だったんですよね。

早く紙媒体を提出して、証拠として残さなくては。

とこんな感じで書きはじめたものの、特に話が膨らまなかったので、紙媒体の証拠を残せるまでに至った、私の就職活動の話をしたいと思います。

ごくごく簡単に、ですが。

将来研究者になろうと思っていて、最初はポスドクをやらないとなー、一体どうやったら見つけられるのかなー、と考えている人にさえあんまり役に立たない話かもしれません。

春くらいからポスドク先を探さないとなー、でも特にコネクションもないしなー、誰か拾ってくれないかなー、とそんなスタンスで日々適当に生きていた私に、転機が訪れたのは8月の半ば過ぎ。

普段は読み流していたある学会の学会誌(8月号)をパラパラと見ていたら、こんな文字が目に飛び込んできました。

ポスドク募集のお知らせ」

学会誌の最後には、大抵研究員の求人情報が載っているんです。

読んでみたら、私の専門に近い内容で、興味ある分野。

どうしようかなー、問い合わせてみようかなー、でもちょっと面倒だなー、と真剣に悩みつつ、メールで問い合わせたのが記事を見つけてから約1週間後。

電話で話をしたいとの返事が来て、実際に電話をかけたのが9月の上旬。

それから約10日で一往復くらいのペースでメールのやり取りを行ない、履歴書をメール添付で送信したのが9月の半ばくらい。

履歴書に対する返事と、面接をしたい旨の返事を受け取ったのが9月も終わろうかという時期。

そして10月頭の面接。

お話をさせて頂いた時間は2時間くらいだったかと。

その後ずっと返事が無くて、やっと貰った返事が不採用だったのが10月も25日を過ぎた辺り。

ちょっと落ち込んで、アメリカの大学でのポスドク(しかも超名門大学)を勧められた10月の終わりかけていた日。

一転して採用になった11月頭、そして詳しい話を聞きに行き、「うちで頑張ってもらいます」との返事を受け取った11月第2週を経て、書類の送られてきた12月上旬(今ここ)

よくあるパターンのような、意外とレアなパターンのような。

終わってしまえば、自分で問い合わせたところはここだけでしたし、トントン拍子に決まったと言っても差し支えがないのかもしれません。

運は良かったと思っています。

しかし、このような研究員の採用の場合、ハッキリ言って千差万別なんですよね。

従って、これは「私の場合」という以上の意味はなくて、あんまり参考にならないかもしれません。

どのくらい参考にならないかと言うと、この間一回もスーツを着ていないくらいに。