どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

静脈認証

これから頻繁に立ち入ることになる施設があるのですが、そこの管理はなかなか厳しいです。
入るときにはカードキーか指の静脈認証が必要で、滅菌された服に着替えて、エアシャワーを浴びて、滅菌されたつなぎを着て、滅菌された長靴を履かないと立ち入れません。
果てしなく面倒ですが、ここまでやればほぼ大丈夫だろうという安心感は確かにあります。
以前いたところの同様の施設には、特に何もしなくても入れたんですが、ちょっと無防備すぎるような気はします。
凄くラクでしたけどね。

それで、この施設に入るためには指の静脈での認証が必要なんです。
ということは、予め自分の指の静脈のパターンを登録しておかないとなりません。
その登録作業を本日行いました。

登録自体は非常に簡単で、機械に指を入れてピッとするだけです。
登録が上手くいっていれば、これで私の静脈パターンが機械に登録され、センサーに指をかざせば入り口のドアが開くはずなんです。
開くはずなんです。

どうも私の静脈はこの機械との相性が悪いらしく、なかなかドアが開いてくれません。
一緒に登録した人達は一回できちんとドアが開くのに、私は何度やっても開きません。
登録がイマイチだったのかと思い、もう一度登録し直しましたが、状況は全く変わりません。
何度も登録とドアでの認証を試した結果、どうにか右手の中指で認証すれば3回に1回くらいドアが開くようになりました。
人差し指では結局一度も開きませんでした。
「もうこれでいいです」と担当の方に伝え、私の静脈認証がようやく終了しました。
これから、この施設に入ろうとするたびに苦労しそうです。

それにしても、他の人は全く問題ないのに、どうして私だけこんなに静脈認証に手間取ったんでしょうね。
実は静脈自体がない、とかだったらちょっとした人体の不思議で面白いんですけど、他人事だったらもっと面白かっただけに少し残念です。