どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

強制的に気を引き締める

研究や実験は、慣れてしまうと惰性で何となくやってしまいます。
白衣を着ることもせず、だらだらと。
私も普段はさっぱりと白衣を着ないのですが、先日、白衣を着て、手袋をして、マスクをして、気を引き締めて実験をする機会がありました。
実験に対する心構えを思い出す、いい機会になったように感じます。

何故、普段はだらけきっている私がそのように気を引き締めていたかと言うと、勿論理由があります。
その実験で使った試薬の注意書きが、ちょっとばかりエキサイティングでエキセントリックだったんです。
一部、刺激の強い部分を抜き出します。

・飲み込むと生命に危険(経口)
・皮膚に接触すると生命に危険(経皮)
・吸入すると生命に危険(粉じん及びミスト)

なかなか刺激的です。
ちょっと大袈裟に書いてビビらせているだけなのかな、と自分の中で安心を得たくて考えたのですが、同じ実験に使う別の試薬にはもう少しマイルドな表現があるので、きっと言葉通りの意味なんだと思います。
ちなみにマイルドな表現はこんな感じでした。

・飲み込むと有毒(経口)
・皮膚に接触すると有害(経皮)
・重篤な眼の損傷
・etc etc…

おかげで大分、強制的にではありますが、気が引き締まりました。
気を抜いて死なないように頑張ります。