電子書籍に侵食されて
新年も3日を過ぎて、ちょっと遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
今年はお正月が3日だけで、明日から平常の生活になると思うと、少々不本意で耐え難く、あと363日位(うるう年なので)お正月が続けばまたお正月なのになあ、と空想する一日を過ごしていました。
こんな無駄なことを無駄だとわかっていながら考える脳と、知能は素敵だと思います。
さて、私は「本」は紙以外はあり得ないと考えている紙原理主義者なのですが、文明の進歩は望むと望まないとに関わらず、確実に私の生活を侵食してきています。
そう「電子書籍」です。
私は上記のように紙の本を好んでいるため、電子書籍に対する感度であったり 積極性だったり受け入れだったりはかなり遅かったと思います。
そんな私にも、逆らえずやむを得ず、日常に電子書籍が。
iPad mini 4のKindleで「人工知能は人間を超えるか」を読んでいるところです。
私は、一応研究者として、脳科学側から知能だったり精神だったり感情だったりその他を考えていますが、人工知能側からのアプローチや、考え方は非常に面白く勉強になっています。
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)
松尾 豊
最初に陥落したのは「週刊少年ジャンプ」でした。
どことなくなんとなく;ジャンプ+ on iPhone 6 Plus
ちょっと引用します。
もともと、私は「本」に関してはかなりの保守派で、今でも紙媒体以外は考えられないと思っています。
ただそれは、「本」の持つ機能のうち、「情報の蓄積」をかなり重要視しているからです。
~数十年以上(場合によっては百年単位)での保存を考えた場合、「紙媒体」以外にはありえません。
従って、単行本類は紙媒体での収集をやめる気はありませんし、私の場合は電子書籍に関してはあくまでも「紙」ありきでの話になると思います。
しかし「雑誌」についてはちょっと話が異なります。 雑誌については、「買って」「読んで」「捨てる」のサイクルでしたので、保存性については考慮の必要がありません。
そうすると、ジャンプが発売日の朝にiPhoneで自動的に読めるようになるというのは、こんなに有難い話はないです。
朝起きると、布団に居ながらにしてジャンプを読める生活。
幸せが具現化した形の一つですね。
情報の蓄積も非常に重要ですが、もう一つ、書籍に関しては重要な要素がありました。
「携帯性」です。
本を持っていても、読まなくては「自分にとっては」あまり役に立ちません。
いつでも読めるという安心感と、アーカイブ性だけです。
電子書籍はこの「携帯性」が抜群に優れています。
どこでも読めて、どこでも即座に購入できる、この優位性はちょっと筆舌に尽くしがたいものがあります。
買いに行って、時間を取って、本がある場所でのみ、読むことができるという 「紙の本」は、その環境が許される場合においてだけ可能な贅沢な読書の仕方です。
コーヒーを飲むためにわざわざ豆から挽くような、喫茶店に出かけるような、そのような贅沢。
飲みたくなった時にパッと飲める缶コーヒー、インスタントコーヒーとは根本的に異なるものだと気づきました。
そして、別に缶コーヒーを飲んだからといって、喫茶店に行ってはいけないわけではないので、十分に両立は可能なのではないかと考えています。
紙の書籍を買う絶対量は減りそうですが、書籍全体の読書量は増えそうです。
それにしても、iPad mini 4の電子書籍リーダーとしての優秀さと言ったらありません。
電子書籍+iPhone 6 Plus+iPad mini 4は、考えられる中でベストな組み合わせの一つではないかと思います。
いつでもどこでもジャンプが読めます。
小学館さんは、一日でも早く、週刊少年サンデーを電子配信してくださるととても有り難いです。