どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

統計の深み

今日もいつものように、情報を収集すべくなんとなくネットの世界をウロウロしていたんですよ。

そしたら、全く関係のない記事から一つ重要なことを閃いてしまいました。

その閃きは、私の今までのデータそのものを根幹から揺るがしかねないものでした。

「今までのデータ、統計処理の仕方間違ってるんじゃ…」

以前にもエントリで取り上げましたけど、今時間を見つけては統計学の勉強をしています。

統計学が分かっていないと、折角取ったデータを活かしきることが出来ませんし、そもそも、何かを議論することすらできません。

従って、今までももちろん統計処理を行なってきていたのですが、そのやり方が甘いんじゃないか?と疑問に思ってしまったんです。

「甘い」というか「適切ではない」と言った方が良いかもしれません。

勉強してなかったらこんなことを閃くことも無かったでしょうから、その成果はあったんだと思います。

それで色々調べていくうちに、やはり適切には用いていないであろうことが判明。

詳細を書くと面倒なので書きませんが、簡単に言うと、個々のケースでどの統計が適切かを判断しないとならなかったところを、毎回同一の方法で処理していたんです。

これはヤバいな、と思いました。

統計をし直さないとなりませんが、し直すと今まで「差がある」と判断していたところの差が無くなってしまったり、逆に「差がない」と判断していたところも実は有意差だったりする可能性が出てくるからです。

根本から揺らぎます。

というわけで、今日は一日データ整理してました。

統計処理のやり直しです。

その結果、大きく影響の出るところは無いと判明し、ホッと胸を撫で下ろしました。

危なかった。

問題なのは、うちの研究室でこのことに気付いているのが未だ私一人だと言う事実です(誰にも言ってないから)

そもそも、今うちの研究室で行なわれている統計処理の仕方は、私が4年生の時に勉強してみんなに教えたものがベースになっているので、多分みんなも間違ってると思うんです。

間違っていると言うか、「正確ではない」と表現した方が適切か。

それまでうちの研究室には「統計」という概念がなかったんです。恐ろしい。

面倒なことにならないといいんですけど。

あと、面倒なことになった場合って、私のせいなのかな?