どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

悪魔の辞典

アンブローズ・ビアスの著書に「悪魔の辞典」というものがあります。

これはアメリカの週刊新聞記者であり小説家でもあったアンブローズ・ビアス(1842年生まれ、1913年に消息不明)がコラムとして1881年から25年間にわたって連載した社会風刺コラムです。

ここである程度読めますし、として出版もされています。

それでちょっと読んでみたんですが、今の精神状態だと冗談にならないものもあってちょっとキツいですね。

まあ、それでもいくつか気になったもの、「なるほど」と納得したもの(裏を返せば自分もそういう心当たりがある)を紹介したいと思います。

幸福(Happiness)

他人の悲惨を考える際に思い浮かぶ快い感情。

謝罪する(Apologize)

将来の攻撃のために布石する。

年(Year)

365回の失望が起こる期間。

脳(Brain)

我々が考えているということを我々が考えるための道具。

災難(Calamity)

この世の物事は思い通りにならないということに気付かせてくれるもの。

災難には2通りある。

一つは自分の不幸、もう一つは他人の幸福。

祝辞(Congratulation)

「おめでとう」…「嫉妬」の丁寧な表現。

否定できない自分が嫌ですね。