どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

経験という幻想

経験だけでは無意味です。

活かしてこその経験です。

経験豊富な人の方が知識や技術、判断力などに優れるのであれば、それらの能力はほぼ年齢に比例すると考えられます。

しかし実際はそうではありません。

生きてきた時間に比例するだけの経験をしておきながら、それを自分の経験値として身につけていない人達が少なからず存在します。

身につけていないにもかかわらず、「自分の経験」を振りかざす人間が、一番タチが悪い。

100のことを経験して、100のことを身につけるのは最低ラインであると考えています。

そこから発展させて、100を101にして初めて、経験を自分に取り込めたものだと思います。

101にするには色々考えることが必要であり、自分なりに経験を咀嚼して考えることが経験を取り込むために重要だと考えます。

考える時間もその材料となる経験も、「経験豊富」な人の方が沢山ありました。

それをしっかり活かしている人達というのは、凄い。

正直追いつけないとも思ってしまいます。

しかし、どうにかそのような人達に追いつくためには、どんな機会も無駄にはできません。

時間は想像以上に速く過ぎ去っていっているから。

気付いたら経験値の足りない「経験豊富」な人になってしまうから。