バスが壊れた
私の通っている大学はキャンパスが仙台市内に点在しているため、共同研究等でキャンパス間を移動しなくてはならない時は、少し大変です。
自動車や原付などを持っていれば多少は楽なのですが、未だに免許を取得していない私としては、それは不可能なのです。
となると、移動手段は徒歩、自転車、公共交通機関ということになります。
しかしながら、もっとも大きいキャンパス(共同研究先、自分の通ってるところとは違う)は山の上なので、自転車ではちょっと大変。
徒歩だと一時間くらいかかってしまいます。
すると、選択肢はバスのみになってしまうので、今日もいつものようにバスに揺られていました。
これは私にとっては極普通の日常です。
しかしながら非日常が少しだけ紛れ込んでいました。
バスが坂に差し掛かり、ギアをチェンジして「ブオン」とアクセルを踏み込んだ瞬間、変な感触がしました。
そしてなぜか少しずつバックしているのです。
運転手のおじさんが慌てている様子が見えます。
そしていくらアクセルを踏み込んでも、バスは全く前に進みません。
どうやらギアが壊れてしまったようです。
場所は坂道で道幅は狭く、それでいて交通量の多い場所です。
そこで立ち往生する巨大なバス。
果てしなく邪魔な存在です。
こんなバスに乗っていた私の感想。
「なんてラッキー!」
なかなか体験できることでは有りません。
ここでバスを降りて目的地まで歩いても15分くらいなのですが、折角だから最後まで乗り続けました。
まあ、どうしようもないので待機して、後から来たバスに乗っただけなんですけど。
でもこの後から乗ったバスが「回送」
回送のバスに乗れるなんて、夢みたいです。
一回乗ってみたかったんですよ。
そして目的地で降りたんですけど、料金はタダでした。
こんな楽しい想いをして、しかも無料だなんて。
今日はとてもとてもラッキーな一日でした。