どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

耳寄りな話

今日は、耳寄りな話です。

そう、耳に一番近いところ、耳垢です。

今、半分くらいの人が読むのを止めた気がします。

さて、耳垢には二種類あります。

カサカサタイプ(乾性)とベトベトタイプ(湿性)です。

この2つのタイプは遺伝により決定されており、対立形質としてベトベトタイプの方が優性形質です。

つまり、ヒトは同じ種類の染色体を一対二本持っています(父方由来と母方由来)が、このうちの一本でもベトベトタイプなら、耳垢はベトベトになります。

カサカサになるには、二本ともカサカサタイプでなければなりません。

そもそも、耳垢とは耳の中の垢です。

空気中のホコリや皮膚の残骸などがたまったものと、アポクリン腺というところから出る分泌物が混ざったものです。

ベトベトタイプでは、アポクリン腺から出る脂肪酸の量が多くなっています。

ちなみにアポクリン腺は脇の下にもあるので、ベトベトタイプの人はワキガになりやすいらしいので気をつけて下さい。

日本人の場合、カサカサの人が84%でベトベトの人が16%だと言われています。

この割合は人種によって大きく異なり、ベトベトタイプの人は北部の中国人や韓国人では4~7%に対し、ミクロネシア人やメラネシア人は60~70%、白人では90%以上、黒人は99.5%だと言われています。

昨日買ったE2c、これはカナル式ですので、耳の穴に突っ込んで使います。

頑張って英語のマニュアルを読んだところ、耳垢流入防止用のフィルターを付けろとか、低反発ウレタン製のイヤーパッドは使い捨てだとか、色々面倒なことが書いてありました。

E2cはもともと欧米で販売されていたものなので、上記のようにベトベトタイプの人が多いんだと思います。

だから定期的に交換しないと、汚くなっちゃうんですね。

自分はカサカサなので、フッと息を吹きかければそれで綺麗になります。

たぶん。

手入れするの面倒だな、とか思ってるわけじゃないんです。

たぶん。

だから手入れしなくても済む理由を考えたわけでもないんです。

たぶん。