どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

自販機に見る季節感

今週の月曜日から、行きつけの自動販売機の商品が少しだけ変わりました。

真打ち「たっぷりコーンのポタージュ」の登場です。

どれほどこのときを待ち侘びていたことか。

これで一冬戦えます。

屋上でこのコーンポタージュを飲みながらまったりとした時間を過ごすことは、私にとっての至福の一つです。

幸せの形を具現化したら、きっとそれは缶のコーンポタージュの形をしているんだろうな、と。

コーンポタージュを堪能している時には、そんな風にさえ思ってしまいます。

そして実際、私にとって一番手軽な幸せです。

自動販売機の中身は、季節に応じて少しずつ変化していきます。

その変化の様子は季節を感じさせるには充分で、嬉しい気持ちになったり切ない気持ちになったりします。

特に「冬」への変遷は、冬へ向かうことへの侘しさもあり、しみじみとした気分になることが多いです。

あ、もう「あったか~い」の季節なのか、と。

この「あったか~い」登場のおよそ一ヶ月後、満を持して「コーンポタージュ」の登場の時期になりました。

「あったか~い」缶コーヒーやコーンポタージュを手に取り、口から喉、胃へと「あったか~い」をくぐらせて、少し温まった頭と心でボーッと考えごとをするときには、周りを取り巻く侘しさも手伝ってか、とてもいい気持ちになります。

そんな気持ちを味わいたくて、いつも自動販売機に向かいます。

先日もそんな気持ちに浸りたくて、自動販売機に110円を投入しました。

ターゲットはあったか~い缶コーヒーボスカフェラテ。

ポチっとボタンを押したら、当たり前のようにガラガラガラッと缶が出てきました。

「お、冷え冷えだ。POKKAフルーツゼリーとろける食感か!」

「ん?」

詳細は不明ですが、何故だか全然違うものが出てきてしまいました。

とろける食感がとても美味しかったです。