どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

不審物、そして封鎖

金曜日の話で恐縮なのですが、花粉症と闘いながら自転車で疾走していたら、通りが通行止めになっていて、封鎖されてました。
警察車両や機動隊と思しき人達も沢山居て。
特に興味はなかったんですが、「何?何?何があったの?どうしたの?」という気持ちで周りの状況を探ってみると、何やら「不審物」が発見された様子でした。
ジュラルミンケースの。
もし爆発したら危ないから通りを封鎖したとのことでした。

時間は金曜の午後6時頃。
場所は仙台市中心部の繁華街。
具体的に分かる人にだけ分かるように書くと、定禅寺通り国分町通りです。
繁華街の中心です。
年度末の金曜の夜、繁華街が封鎖されてしまったら飲み屋さんは商売あがったりだろうなあ、と他人事ながら心配になってしまいました。
私は仕方ないので別の道を通り、そのまま大学に戻りました。

その出来事がニュースになっていました。
河北新報ニュース 爆発物か?国分町緊迫 でも工具箱でした 仙台

タイトルにオチを書くな、と激しく抗議したい気持ちを抑えて、一部引用します。

21日午後5時20分ごろ、仙台市青葉区国分町3丁目の定禅寺通で、歩道と車道の間にジュラルミンケースが放置されているのを通行人の男性が発見し、110番した。県警は爆発物の可能性もあるとみて機動隊爆発物処理班を出動させてケースを撤去したが、中身を調べた結果、スパナなどの工具類が入っていた。
現場は定禅寺通と国分町通の交差点。仙台中央署はパトカーなど10台と警察官約50人態勢で約2時間半にわたり付近の通行を規制し、コーヒーショップの利用客らを避難させるなどした。付近は週末の夜とあって通行人が多く、一時騒然となった。

爆発物処理班が出て、怪しいジュラルミンケースを液体窒素で凍らせて、恐る恐る開けてみたら工具が出てきてなぁーんだあはは、という話だったようです。
何事もなくて良かったですが、この工具をここに置いていった人(多分忘れただけだと思うんです)はきっとドキドキしただろうなー、と思います。
その様子を想像すると、何だか心温まりますね。
うっかりさんだなあ、と。

それにしても、不審物と判断するか、ただの落とし物と判断するかは、結構難しい問題なのかもしれませんね。
不審物だと思ったら落とし物だった、なら笑い話ですが、落とし物だと思ったら不審物がドカンだったら、洒落にならないですし。
ということで、街で落とし物を見かけたら、「不審物があるんですけど」と通報すれば間違いがなさそうです。